当社は1934年の創業以来、拡声放送機器の製造・販売により、「音」で社会に貢献してまいりました。火災など緊急時の避難を呼びかける非常用放送設備を中心に、屋外での防災放送用スピーカーはもちろん、交通インフラを支える案内放送システムなど多くの場所で当社の音響システムをご採用いただいております。これらは全て「社会の音」として、誰にでも聴き取りやすく、正確な情報をお伝えする必要がございます。さらに当社は事業の多角化において、防犯カメラや画像センシングなど映像分野も事業の柱として育て、「音」だけでなく「映像」を掛け合わせた技術も磨いてまいりました。これら自社が持つ技術や知見に産学官との共創・連携を深め、誰もが安心して過ごせる社会を実現するソリューションをご提供し続けることが、我々の使命と考えております。
また、この度の新型コロナウイルスの影響では、感染症対策として多くの場所でパーティションが設置されましたが、当社では会話を補助する音響システムを新たに開発し、様々な窓口にてコミュニケーションの手助けを実現しております。その他にもAI内蔵カメラにて混雑状況を自動検知するサービスのご提供を開始するなど、刻々と変化していく社会課題をタイムリーに解決していくソリューションはどうあるべきか、それらを生み出すプロセスとなる「モノづくり・コトづくり」の中で「安全・安心」はどうあるべきか、着実に見極めながら進めてまいります。
そのためには、将来の変化を予測した上で環境変化に適応させ、従業員の安心や地域社会との共生のありかた、企業としてのガバナンスの取組みを進化させ継続していくことが重要と考えております。
これからも当社は、社会課題解決に向けた新たな価値を創造していくことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。