ごあいさつ

TOAを知る TOAを知る

安全と安心これからも

TANIGUCHI Masahiro

当社は1934年に神戸の地で産声をあげました。拡声機器の製造・販売からスタートし、その後は業務用音響機器、映像機器など事業分野を広げてきました。また、創業以来90年を超える歴史のなかで、多くの災禍を経験してきました。私たちはその都度、製品・サービスを通じてどのように社会の安全と安心に貢献できるかを考えてきました。

1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)では、当社の多くの従業員も被災し、テレビやラジオ、電話も繋がらない状況を経験しました。「もっと広範囲に防災放送が届けば役に立ったのでは」との思いから研究が始まり、誕生したのが従来型のスピーカーと比べて2~3倍の距離まで明瞭な音を届けることができるホーンアレイスピーカーです。

あの阪神・淡路大震災から今年で30年の節目を迎えます。あらためて、当時に思いを巡らせ、大きな災害に備えるために、また、仮に発生したとしても一人でも多くの方を助けるために、当社として何ができるのかを従業員一人ひとりが省察する機会にしたいと考えます。

今年4月には、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が幕を開けます。当社では、会場全体を「未来の街」のモデルと捉え、会場内の放送設備をネットワークで結び、必要な情報を必要なタイミングで届けられるシステムを提供します。万が一、自然災害や事件・事故などの非常事態が発生したとしても、来場者が安心して過ごせる会場づくりに貢献できればと考えています。

私たちは、これから迎える100周年、さらにその先も社会に必要とされる企業であり続けることを目指し、人々がより安全で安心して暮らせるよう商品やサービスを提供し、当社の企業価値「Smiles for the Public -人々が笑顔になれる社会をつくる-」の実現に向け活動してまいります。

代表取締役社長 谷口 方啓