2022年 4 月28日
商品
TOA株式会社(本社:神戸市、社長:竹内一弘)は、2022年4月28日、大型複合施設や超高層ビルなどでの火災発生時に、より安全かつ柔軟な避難誘導を可能にする「ラック型非常用放送設備 FS-A2500シリーズ」を発売いたします。近年、大規模かつ複雑化した建築物において課題となっていた、一斉避難による混雑発生での二次災害や、突然の業務放送停止による混乱を防ぐ、非常用放送設備の最上位システムです。
火災発生時に、施設内にいる人々に危険を報せて避難誘導を行う非常用放送設備。従来は、火災を感知するとアナウンスやBGMなどの業務放送を停止して非常放送を開始し、さらに一定時間が経過すると全館一斉に火災の発生を報せていました。しかしながら、都市再開発などにより年々増加傾向にある複合施設や高層ビルなど大規模かつ複雑な建築物では、全館一斉避難による避難経路の混雑や、突然業務放送が停止したことによる混乱が生じる恐れがあります。
今回発売した「FS-A2500シリーズ」では従来の非常用放送設備の機能に加え、新たに危険度や優先順位に応じて放送するエリアを段階的に拡大できる機能を搭載。避難経路などを含んだ情報をエリアごとに放送することで、より安全な避難と、より確実な誘導を可能にし、一斉避難による混雑発生での二次災害を防ぐことができます。大勢の人々の命を守るために、必要な情報を必要な人に、適切なタイミングで伝えることができる、安全・安心のソリューションを実現します。
「FS-A2500シリーズ」は、消防庁が「超大規模防火対象物等」と分類する大型複合施設や超高層ビルなどにおいて、在館者に対してより安全かつ確実な避難誘導を可能にする当社非常用放送設備の最上位システムです。日本消防検定協会の認定評価に適合しています。※
商品名 | 品番 | 希望小売価格 | 備考 | 商品資料 | |
---|---|---|---|---|---|
非常用操作パネル | FS-A2500EP | オープン | 音声合成音:日本語/2カ国語(日本語+英語)および3カ国語/4カ国語(中国語,韓国語を付加)の切換式 避難メッセージ:避難用メッセージ 最大105種類、最大4カ国語の設定可能 段階鳴動タイマー:最大3段階 |
仕様図 | 商品画像 |
非常系統拡張パネル | FS-A2500EX | オープン | 最大25入力105出力のマトリクスシステム構築(FS-A2500EPに最大13台まで接続可能) | 仕様図 | 商品画像 |
「超大規模防火対象物」及び「大規模、高層の建築物が地下部分や駅施設等を介して複雑に接続された超大規模な建築物群」のことをいいます。また、「超大規模防火対象物」とは、自衛消防組織(火災や地震発生時の初期消火や消防機関への通報、応急救護等を円滑に行い、建築物の利用者の安全を確保するため、消防法第8条の2の5に基づき設置されるもの)の設置義務対象のうち、以下の全てに該当する防火対象物のことをいいます。
(1) 不特定多数の者が利用する特定防火対象物(競技場、商業施設、ホテル等)、駅舎、空港
(2) 収容人員が 10,000 人以上
(3) 高さが 200m以上又は延べ面積が 200,000 ㎡以上
◇消防庁ホームページ掲載資料参照( https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/post-34.html )
製品の詳細は特設サイトをご参照ください。
URL: https://www.toa.co.jp/products/ss/fs-a2500s/