2019年 9 月30日
その他
TOA株式会社(本社:神戸市、社長:竹内一弘)は、2019年9月14日にオープンしたイオン藤井寺ショッピングセンター(大阪府藤井寺市)、およびイオンモール高岡(富山県高岡市)において、多言語放送とデジタルサイネージへの文字表示による案内システムを納入しました。平時の案内放送から有事の緊急性の高い情報まで、より多くのお客さまに必要な情報をお届けします。
この度ご採用いただいたTOAのシステムは、施設スタッフがお客さまの呼び出しや案内の放送をする際に用います。顧客層の多様化を考慮し、タブレット端末のタッチ操作のみで日本語、英語、中国語の放送ができるうえに、施設内のデジタルサイネージに文字表示することも可能。聴覚情報と視覚情報を同時発信します。内容は実証実験を経て実際の運用者へのヒアリングを行い、必要な文例を検討。音声合成によるアナウンス音声は、聞く人に違和感を与えないように、速度やアクセントの調整が施されています。TOAの長年培った音の技術と最新のデジタルツールが、言語や障がいの壁を越えて、より多くのお客さまへ必要な情報をお届けします。
汎用性高く、聞く人に違和感を与えない音声合成によるアナウンス放送
放送内容は、ベースとなる定型文に一部可変箇所が設けられており、例えば迷子の保護者呼び出しでは名前や年齢、服の色などの選択や打ち込み入力ができます。音声は聞く人に違和感を与えないように速度やアクセントを調整。従来のマイクによる肉声放送の代用が可能で、業務効率化が図れます。イオン藤井寺ショッピングセンターでは、インフォメーションカウンターの無人化を実現しました。
多言語放送システムによるインバウンド対策
可能な案内放送は58種。うち27種は英語・中国語での放送ができます。操作画面は日本語表記のため、スタッフの外国語習熟度に関係なく簡単に利用できます。
デジタルサイネージへの自動文字表示
放送の内容は、施設内のデジタルサイネージに自動で文字表示します。難聴の方にも、緊急性の高い情報をより迅速にお届けします。
人間の音声を人工的に作り出す情報処理機能を活用した放送です。本システムでは、定型の文章に可変部を設けて、選択か打ち込み入力ができます。これにより、案内放送の迅速な発信を可能にし、かつ汎用性も高めています。
例1.同行者呼び出し放送
「( 地域 )からお越しの( 名前 )さま、お連れさまがお待ちでございます。
専門店( 数字 )階( 店舗名 )までお越しくださいませ。」
例2.車両ランプの点灯のための呼び出し放送
「( 場所 )にお停めのお車ナンバー( 地域・数字など )、
( 色・メーカー・車種名 )でお越しのお客さま。
ライトがついております。
恐れ入りますが至急、お車までお戻りくださいませ。」
例3.イベントの案内放送
「ご来店中のお客さまに催し物のご案内を申し上げます。
本日、( エリア区分・時間 )より、専門店( フロア階・場所 )におきまして
( イベント名 )を開催いたします。
皆さま、お誘いあわせの上 専門店( 数字 )階( 場所 )までお越しくださいませ。」
可変部があるメッセージは全21種、うち15種で打ち込み入力が可能。人名辞書の搭載により、放送を聞く人に与える違和感を少なくしています。
呼び出し放送では日本語のみの対応ですが、ほぼすべての可変部で打ち込み入力可能です。
※本サービスは、導入するに当たって株式会社音映システム様と協業しております。