2019年 7 月31日
その他
TOA株式会社(本社:神戸市、社長:竹内一弘)は、7月24日に、神戸市主催のもと神戸メリケンパークにて実施された「観光危機管理訓練」において、カメラによる遠隔監視・遠隔放送とデジタルサイネージを連携させたシステムで協力しました。訓練ではイベント開催時の災害発生を想定し、発災後の安全確保行動の確認や、訪日外国人を含めた観光客に対する支援方法の検討を実施。TOAは放送による聴覚情報とデジタルサイネージによる視覚情報を連携させて提供できるシステムを用いて、確実な伝達ができるかについての検証に協力しました。
本システムは、遠隔地から監視と放送ができるカメラ「タウンレコーダー」と、デジタルサイネージを連携させ、音声による聴覚情報と画像や文字による視覚情報を同時発信します。デジタルサイネージには、音声信号にID信号を埋め込み、スピーカーケーブルを映像配信端末に直接接続して伝送します。これは世界初の技術※1を利用しています。信号の解析には大日本印刷株式会社※2が開発したサイネージ装置を使用します。仮設はもちろん、既存放送設備の拡張にも対応できる高い汎用性が特徴で、施設管理者にとっても、安価なコストで情報の冗長化を実現できます。
なおTOAは、神戸市が今年1月17日に実施した「ハーバーランドを含む神戸駅周辺地域・津波避難誘導合同訓練」においても、同様の技術を用いて協力しています。
・「放送設備とデジタルサイネージを連携させたシステム」実証実験実施のお知らせ
https://www.toa-global.com/ja/news/others/201901/190110
当日は、音声は日本語、映像表示は4か国語(日英中韓)で発信しました。放送とデジタルサイネージへの表示を連携させることで、外国人を含む多くの参加者に、一時待機場所への誘導と避難行動への備えを促進ができ、スムーズな情報発信を支援することができました。
今後はツール(機器)だけではなく、状況にあった情報発信の支援とコンテンツ(音源、サイネージ表示画面)の拡充を進めていくことを目指します。
TOA株式会社と大日本印刷株式会社は、今後も実証実験を通じて、システムや配信するコンテンツなどを改善していき、災害対策を必要とする地方自治体や公共交通機関、大型商業施設などへ提供を目指していきます。