研究開発拠点を再開発し、ビジネス創造の新たな拠点に「ナレッジスクエア」建設のお知らせ

2018年 2 月14日

その他

TOA株式会社(本社:神戸市、社長:竹内一弘)は、研究開発拠点である「宝塚事業場」(兵庫県宝塚市)を再開発し、ビジネス創造の新たな拠点「ナレッジスクエア」建設計画を決定いたしましたので、お知らせします。

再開発の対象は、当社が兵庫県宝塚市に所有する拠点「宝塚事業場」で、現在は主に研究開発部門が業務を行っています。再開発では、約2万1千m²の敷地内に研究開発棟を新設し、環境面への配慮として緑化帯、庭園も整備します。着工は、2018年3月、2020年12月の完成後は、新たな価値を創り、ビジネスを生み出す拠点として、TOAグループの成長を牽引します。
主要施設は、新設の研究開発棟です。延床面積約7千5百m²、地上5階の建物に、開発者居室や実験設備等を備えています。社会に開かれた施設として、施設内に見学ルートや、顧客に向けたプレゼンテーションルームを設置。居室壁面をガラス張りとし、見学者から執務風景が見える設計とします。施設中央には開放的な吹き抜けエリアを整備し、その周囲に、オープンミーティングエリアや、リフレッシュエリアを配置。施設全体で内外との活発なコミュニケーションが行える環境を整えます。

音には、多くの人に、同時に同じ情報を報せる特性があり、古くから警報として活用されてきました。当社は創業以来、「音の報せる力」を非常用放送設備、防災用高性能スピーカーなど独自の商品を通して、社会に提供し続けてきました。再開発は、こうした研究開発機能をより強化するとともに、ユーザーや取引先など様々なステークホルダーの方との「つながりの場」を創出することで、共に新しい価値を創りだすことが目的です。加えて、ワークスタイルを変革することで従業員の生き生きとした活動を促し「働き方改革」にも寄与します。

名称 ナレッジスクエア
所在地 兵庫県宝塚市高松町2-1
敷地面積 21,329.03m²
着工 2018年3月1日
完成時期 2020年12月
設計 株式会社三菱地所設計
施工 株式会社竹中工務店
再開発イメージ図(敷地東側から見た図)
再開発イメージ図(敷地東側から見た図)
新設の研究開発棟の外観には、業務用音響機器メーカーの研究開発のシンボルとして、「音の疎密波(音が空気中を伝わる様子を模式的に表した、縦縞の模様)」がデザインされている。

*新設研究開発棟の概要は下記参照

<再開発計画 概要>

再開発コンセプト:知が生まれ、知が巡り、知が活きる

社内・社外の人や情報が集まり、つながり合うことで、共に価値を創りだす「共創」の場所。

―拠点名称 「ナレッジスクエア」について―

「ナレッジ(Knowledge)=知」、「スクエア(Square)=広場・人や情報が交わる場所」を組み合わせた語。知を持った人が集まり、交わって発信していく場所にしたいという思いを込めた。研究開発棟だけでなく、庭園など広がりを持った場所であることも表現。

新設研究開発棟の概要

再開発イメージ図(敷地西側から見た図)
再開発イメージ図(敷地西側から見た図)
格子状の窓ガラスの建物が、新設の研究開発棟。コーポレートカラーであるオレンジ色をデザイン要素として使用。
画面手前が、再開発に伴って整備される「CORPORATE GARDEN(緑化帯、庭園設備)」
新設研究開発棟内部イメージ図
新設研究開発棟内部イメージ図
画面中央が吹抜け部分。周囲にオープンミーティングエリアやリフレッシュエリアを配し、コミュニケーションを促進する

【再開発計画(新設 研究開発棟)】

所在地
兵庫県宝塚市高松町2-1
建築面積
1,623.96m²
延床面積
7,511.42m²
階数
地上5階建
構造
鉄骨造
着工
2018年6月
竣工
2019年6月
設計
株式会社三菱地所設計
施工
株式会社竹中工務店

<主な設備>

実験設備
電波暗室、振動試験室、塩水噴霧試験室、3D造型室、等
その他設備
開発者居室(ラボエリア)、リフレッシュエリア、ミーティングエリア、ランチミーティングルーム、プレゼンテーションルーム5室、視聴ルーム、等

「働き方改革」について

「ナレッジスクエア」では、ワークスタイルを変革することで従業員の生き生きとした活動を促す目的で、以下の施策を実施します。

1)内外と情報交換する為に動く、活発なコミュニケーションの促進
施設中央に開放的な吹き抜けエリアを整備。その周辺に予約なしで使えるオープンミーティングエリアやイベント利用できるリフレッシュエリアを配置。

2)工程や業務内容に合わせて動く、適業適所
執務エリアは業務の特性や機能にあわせて配置。関与するプロジェクトや工程ごとに自由に移動し、都度、効率的な執務場所を選択可能。

3)外の目を感じる、外を呼び込む、「見せる研究開発」
施設内に、見学者用の動線とプレゼンテーションルームを整備。見学者動線から執務風景が見えるガラス張り構造。試験環境等も可能な限り公開し、品質の見える化を行う。来場者のTOA理解を促進するとともに、開発者にとっては常に外の目を意識できる環境を整える。

環境への配慮について

「ナレッジスクエア」では、「TOA環境理念」に基づき、地球環境保全に配慮した対策を行います。

1)CORPORATE GARDENの設置
「ナレッジスクエア」西側、面積約6千m²のエリアを、緑地帯および庭園施設として整備。ヒートアイランド対策、CO2削減に貢献するほか、従業員のリフレッシュエリアとしても活用。

―研究開発棟の主な環境対策―

2)自然光を活用した照明設備
屋上部分から自然光を取り入れる構造。柔らかい光が、建物中央の吹き抜けを通して全館に供給される。自然光で空間全体の明るさを確保し、必要に応じて個別の照明で補う設計。照明設備は全館LED照明を採用。

3)窓の断熱による冷暖房の効率化
窓ガラス部分に、日射角度に自動追従する電動ブラインドを設置、日光の直射を約80%カット。日射を最大25%カットする「Low-Eペアガラス」の採用と合わせ、断熱効果により冷暖房を効率化。

4)雨水利用
雨水を施設地下の貯水タンクに貯蔵し、緑化帯などの外部散水に活用。

5)ソーラーパネルの設置
施設屋上に、ソーラーパネルを設置(発電量約19kW)

TOAの環境理念

TOAは、地球環境の保全を経営の重要課題の一つと認識し、全ての企業活動において、全員が積極的に環境保全に配慮した行動をする。

参考:現、宝塚事業場について

1962年、音響機器の生産拠点として設置。現在はTOAグループの研究開発拠点として、国内外向け商品開発、基礎技術の研究開発等を担う。研究開発部門を中心に約370名在籍。
(2018年1月末現在)