RoHS指令とは欧州連合(EU)が定めた電気電子部品における特定有害物質の使用を制限するための法令です。
このRoHS指令は電気電子機器を廃棄する場合の人の健康および自然環境を保護し、電気電子機器のリサイクルを容易にすることを目的としています。
TOAの欧州向け製品は、すべて改正RoHS指令(通称RoHS2)に適合しています。
また、欧州向け以外の製品もRoHS対応を順次進めています。
改正RoHS指令(通称RoHS2) 禁止10物質一覧
禁止物質 | 規制濃度(閾値) |
---|---|
カドミウムおよびその化合物 | 100ppm |
鉛およびその化合物 | 1000ppm |
六価クロム化合物 | 1000ppm |
水銀およびその化合物 | 1000ppm |
ポリ臭化ビフェニール(PBB類) | 1000ppm |
ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE類) | 1000ppm |
フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(DEHP) | 1000ppm |
フタル酸ブチルベンジル(BBP) | 1000ppm |
フタル酸ジブチル(DBP) | 1000ppm |
フタル酸ジイソブチル(DIBP) | 1000ppm |
2023年は5月1日から10月31日の期間、室温が28℃程度となるようエアコンの温度を設定し、涼しく効率的に働くことができるよう「ノー上着・ノーネクタイ」のスタイルを基本とし、業務の目的に合わせた柔軟な被服で執務することを推進しています。
環境省は地球温暖化防止のため、夏のオフィスの室温を28℃程度に設定することを各事業所に呼びかけていますが、当社も地球温暖化を防ぎ、環境への負荷を軽減するため、今後もより積極的にクールビズを推進していきます。
オフィスでのCO2削減活動として、必要以上の電力を使わない取り組みを積極的に続けています。
設計・開発拠点のナレッジスクエア(旧宝塚事業場)では、クールビズ、ウォームビズの実施はもちろん、2009年からは、終業時刻が過ぎるとエアコンの電源を自動的にOFFし、必要なところのみ稼働させることで、快適さを損なわず節電につなげています。
共用部分をLED照明にし、人感センサーで自動的に点灯・消灯を行うことでも、電力消費を抑えています。
また、2012年より、オフィスビルの東側・南側の窓を遮熱コーティングし、太陽光による室内温度の上昇を抑えています。 こうした活動が実を結び、電気使用量は大幅に増えることなく、安定しています。
今後もさまざまな活動で節電を進めるとともに、ナレッジスクエア(旧宝塚事業場)の再開発「ナレッジスクエア」の建設において、屋上部分から自然光を取り入れる構造や窓の断熱効果を高める設備を採用するなど、積極的に節電を実施し環境保全に貢献していきます。
小型2次電池使用機器メーカーとして、小型2次電池の確実なリサイクル活動に協力しています。
弊社でリサイクルの対象となる小型2次電池の種類は、ニカド畜電池、 リチウムイオン電池、ニッケル水素電池です。
修理や定期メンテナンスの際に、全国の営業所で回収した小型2次電池をナレッジスクエア(旧宝塚事業場)に集め、リサイクルセンターに送っています。
過去3年間のリサイクル量の実績は、グラフのとおりです。毎年、集められた電池を、資源有効利用促進法の処理方法に基づき、適切に処理しています。
環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を受けているナレッジスクエア(旧宝塚事業場)では、リサイクルの向上を目指し、分別廃棄する廃棄物を細分化しています。さらに、製品ケースを外したり、電源コードを切断するなど分別廃棄時に個々人で簡単に対応できる取り組みを進めるなど、従業員の一人一人が分別に対する意識を高めることで、効率のよいリサイクルを追及しています。
TOAでは環境負荷低減の配慮を行うグリーン購入を推進しています。紙・文房具・事務用品の購入については「エコマーク取得商品」「グリーンマーク取得商品」「グリーン購入法対応商品」のいずれかに該当するものを、各部門の担当者が選択できるようになっています。今後もグリーン購入の達成率を高く維持できるようにし、環境負荷の低減を進めていきます。